クラレは｢1本足打法｣から脱却できるのか

コメント

注目のコメント

• 宇田川 元一

  埼玉大学経済経営系大学院 准教授

  ・2021年10月17日

  クラレは元々、小さな池の大きな魚を目指すニッチ戦略を徹底してきましたし、今後もその方針は変わらないと思います。ただし、そのためには事業ポートフォリオの定期的な更新が不可欠で、それが遅れているということであろうと思います。
  どうして思ったような成果が出ていないのか、ということについて、過去の買収を通して実現しようとしたシナジー効果が十分に発揮できていない点を指摘していますが、ではそれはどうしてなのか、という問題を考えると、恐らく何らかの形で企業組織としての硬直化の問題が背後にあることが想像できますが、実態はどうなのでしょう。