川島敦氏(17) 監査未了で決算を発表
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注目のコメント
ものすごくしょうもないツッコミをしますが、
決算短信公表時に監査報告書が発行されていない事象は
普通の会社でもざらにあります。
短信は45日ルールがある一方で、
有価証券報告書の提出日は株主総会開催日で、
監査報告書発行日も同日なので、
金商法の監査報告書は100%未発行です。
会社法の監査報告書も、記事にある通り、
デッドラインは株主総会招集通知の校了日なので、
決算短信時点で意見が出ている方が珍しいというのが
私の感想です。
短信に記載の「監査未了」はお約束のテンプレ文章と
思っています。
それとは別に、会計数値やGC注記に関する監査手続は、
短信公表までに終わらせるのが一般的です。
その為、短信公表後に、会計数値が動くことや、
継続企業注記が変更になることはまれです。
そんな事が頻発したら、企業の信頼がガタ落ちしますからね。
川島さんが仰られているのは、そういう意味だと類推します。
なお、
>「来年は別の監査法人に監査報告書をお願いします。
>ですので頼むから今年だけ意見書を出してください」と
>言ったのです。渋々のんでくれました。
なんてことがあったら、監査上大問題です。
来年の契約を受任するかどうかなんて、監査報告書の意見を
気にしている投資家には全く関係無い話ですからね。
当然に、ちゃんと審査が行われて意見が出ていると思われます。
ちなみに、当時の監査法人は新日本有限責任監査法人です。
2008年12月期の有価証券報告書に記載されている
継続企業注記は、かなりの大作です。
一部抜粋しますと………
>財務制限条項に抵触したことについては、
>シンジケートローン契約金融機関である
>株式会社三菱東京UFJ銀行等に対し期限の利益を
>喪失させない旨の同意を要請した結果、
>平成21年2月6日までに、期限の利益を喪失させないために
>必要なだけの同意をシンジケート団より、
>書面で受領しております
無限定適正意見が出た決め手はおそらくこれです。