米緩和縮小、11月半ばにも インフレ懸念強める=FOMC議事要旨
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記事内にもある通り、コロナ渦における供給タイトな状況の改善に伴い、インフレ自体も解消されると考えていたが、11月半ばを目途にテーパリングが開始されるとのこと。
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テーパリングのペースはQE3より早いですが、議事要旨に明記されているように、この執行部提案が幅広く支持されたようなので、実質的に決まりだと感じます。また、記事が触れたように、景気回復が見通しから著しく乖離すればペースを調整するとも言っていますが、本当に万一の場合ということです。
問題は利上げですが、議事要旨は記事が正確に記述しているように、多くのメンバーが年内開始を支持し、数名のメンバーがインフレの高止まりリスクを懸念しました。その意味では、先日公表されたdot chartよりも、さらにタカ派色の強い議論であったことが推察されます。
今回の議事要旨は、前半の経済情勢に関する議論の全体を通じて、供給制約と労働不足の深刻化と長期化のリスクが再三強調されたことも印象的で、やや誇張して言えばbehind the curveのリスクへの強い意識が感じられました。
ただし、金融政策を変更しても供給制約と労働不足に直接対応できる訳ではなく、景気回復過程での需要の抑制によるバランス回復が果たして適当なのか、個人的には疑問も残ります。コロナによる不安定な経済でありながらも、ジャクソンホールでの結果から変化なし。11月~テーパリングは開始され、来年半ばまでの期間で行うとのこと。
市場は織り込み済みのはずですが、2013年も同様に織り込み済みのはずが、いざ具体的時期の発表(=想像が現実になった)ときに混乱した株式市場の展開があります。
株式市場よりもプロが多い、債券の動きをみて経済情勢の不安定さを判断するのが良さそうです。債券が乱高下している状態なのでプロたちも迷いにまよっている(経済が不安定)な証拠でしょう。
アメリカ10年債利回り
https://www.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield
11月2─3日の次回会合でテーパリング着手が決定されれば、11月半ば、もしくは12月半ばに実際に縮小を開始できるとの認識とのこと。