【宮竹貴久】昆虫の「死んだふり」を研究し続ける男
NewsPicks編集部
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「でも研究している本人がまず面白がらないことには、その面白さは伝わらない」のは私も心掛けているところです。本人がワクワク、面白そうに授業をしていなければ、受ける側もワクワクするわけはありません。
少しはずれますが、経営者や政治家も迎合的なことだけでなく、「苦しいことを乗り越えたらこんな楽しい世界が待っているから、一緒に頑張ろう」と言って欲しいなと思ってしまいました。本日から昆虫の進化生物学、国内第一人者である宮竹貴久教授の連載がスタートします。
私にとって昆虫は普段から目にする存在ではありましたが、その行動にまで着目したことがありませんでした。取材で宮竹教授の昆虫に対する強い想いを伺い、「こんなに不思議な世界が広がっている」、「行動一つにも意味がある」と気付かされました。
宮竹教授も最初から好きな昆虫を研究されていたわけではありません。どのようにして昆虫の「死に真似」研究にたどり着いたのか、研究の面白さについてお話を伺います。楽しみにしていた昆虫学者の宮竹貴久さんの「シゴテツ」がスタート! ファーブル以来の謎だった昆虫の「死んだふり」の研究で知られる方です。
今回は、「死んだふり」研究のきっかけと初期の実験について。非常に面白いですし、何より宮竹さん自身が「面白い」と思う自分の気持ちを大事に研究をされてきたことが伝わってきます。
<面白いことが役に立つとは限りません。でも研究している本人がまず面白がらないことには、その面白さは伝わらないでしょう>
確かに。「研究」を「取材」に置き換えれば、科学記事にも通じる言葉かと思います。