日大、設計会社に異例の前払い7億円…背任容疑の理事提案か
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読売などか先に報じた「籔本容疑者側は資金流出直後に田中英寿・同大理事長(74)に3000万円を提供」の位置付けが今後の捜査の焦点になると思います。それにしても「私物化」とはまさにこのことか、と思うほどのやりたい放題です。ここまで来ると「自分のポケットに入れるのは当たり前。やらない奴はバカ」というぐらいのモランハザードになっていると思います。
「日大では8日、臨時理事会が開催された。複数の日大関係者によると、井ノ口容疑者に対する理事の辞任勧告を決議。日大が100%出資し、井ノ口容疑者が取締役を務める「日本大学事業部」でも臨時株主総会が開かれ、解任が決定された。田中英寿・日大理事長(74)は、体調不良を理由にいずれも欠席したという」
田中理事長は、都合の悪い時は絶対に姿を見せません。昭和の時代のドンをセルフイメージしているのでしょう。日大闘争の時代から何も変わっていないような。さらに JNN/TBSテレビの取材では、逮捕された日大理事が工事の設計会社に対し、当初の算定よりも価格を上積みするよう指示し、大学側に受注させた疑いがあるとのことです。
2億2千万円の送金を、理事が設計会社に「繰返し指示」した背景と、日大理事会に田中理事長が欠席した2点に注目したいです。指示を繰り返すほど、巨額のカネを必要とする、基軸になる日時があったのではないか。私腹をこやすほかに借入金や税の支払い、コロナ休講による損失など。
田中理事長は、アメフト不祥事以降も一貫して無言です。日大事業部は、付属校も含めたネットワークの中で運営されており、教育者・スポーツ指導者としても公の場で説明すべきだと思います。何度も出てくる日大スキャンダル。残念ながら理事の方々のイメージがダークすぎます。学生や職員が可哀想。一種の巨大企業なのですから、ガバナンスが機能する体制に全面的に入れ替えた方がいい。