2021/10/14

【前編】世界の見方が変わる、超ロジカルな仏教講義

COTEN代表の深井龍之介さんがホストを務める連続対談「a scope」。
各分野の研究者を招待し、リベラルアーツについて語っていきながら、私たちが生きる「この世界」をとらえ直していく。
今回のテーマは「仏教」。ゲストには実験寺院・寳幢寺(ほうどうじ)僧院長の松波龍源さんを迎える。
葬儀や法事、お寺参りなど、私たちにとって身近な仏教だが、その教義を「理解している」と言える人は多くないだろう。
本対談では、仏教は宗教の枠を超えた、きわめてロジカルな東洋哲学だととらえている。「知っているようで知らない仏教」を、2人のscope(観点)から深掘りしていこう。
本企画はPodcastで「完全版」を無料配信します。深井さんと龍源さんの対談を全4回で配信。第1回第2回第3回第4回はこちらからお聞きください。

また、AppleSpotifyをはじめ、外部プラットフォームでも配信いたします。ぜひともフォローください。
INDEX
  • 檀家なし、新しい仏教の実践者
  • ミャンマーで得心した「仏陀」の定義
  • 西洋哲学が仏教に近づいてきた
  • 仏教から解く「私とは何か」
  • 物理的な存在は、仮の姿にすぎない

檀家なし、新しい仏教の実践者

──今回のテーマは「仏教」です。前回に引き続いて、深遠な話になりそうですね……。
深井 リスナーの皆さんには、仏教を宗教としてよりも、東洋哲学として受け取ってもらうといいんじゃないかと思います。
というのも仏教は僕たちのイメージ以上に、とてもロジカルなんです。開祖であるブッダがとてもロジカルな人で、生きているとなぜ苦しいのかを、ロジックで解明しています。
──それは楽しみです。ではゲストをお呼びしましょう。実験寺院・寳幢寺(ほうどうじ)僧院長の松波龍源さんです。
龍源 よろしくお願いします。