【売上2倍】SaaSユニコーン「スマートHR」の成長は本物か
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「予実を外さない男」倉橋隆文取締役COOのインタビューをベースにした記事。メディアに出るのが苦手といつもご謙遜される倉橋さんですが、事業推進、事業管理、事業戦略を全方位で高いレベルで実現される素晴らしいCOOで、私も個人的に大変尊敬していてます。
倉橋さんが入社されたのが、2017年7月、我々がアドバイザリーでご一緒し始めたのがそれから半年ちょっと後。倉橋さんが参画され、さらに事業解像度が上がったとところで我々が資本戦略、長期的な経営戦略の議論をさえていただくことで、財務・事業・人事が三位一体となって長期的な議論ができるようになったと思います。その後、2019年7月のシリーズCでリード投資をさせていただき、2021年のシリーズDでも既存投資家として最初にコミットをさせていただき、海外機関投資家の巻き込みに伴走させてもらいました。
SmartHRや倉橋COOが素晴らしいといつも感じるのは、この記事で拘れていることが単なる「結果論」ではなく、計画段階から戦略的に議論され、実行されているということ。さらには、走りながら戦略や計画の上方修正・広がりを加えながら、持続的な高成長を実現しながら、企業価値を高め続けています。
シリーズD発表時点で書いたnoteもご参照ください
<なぜSmartHRはユニコーンになれたのか>
https://note.com/201707/n/n566300c2b0ad
追伸)
ちなみに、どうでも良いですが私と倉橋さん、ただでさえ東大理系メガネ男子で被っているにもかかわらず、名前までTAKAFUMIでもろかぶりしているので、zoomの表記やslackの表記がいつも混乱を招いています。倉橋さんも直接言ってきませんが、おそらくお互いに相当意識しているのではないかと思います(笑SmartHR の成長スピードの早さは以前こちらで書いた他社比較のグラフを見て頂くと理解頂けると思います。
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2106/09/news056.html
月次解約率0.4%というのは、100社の顧客中、年間でも5社解約しないレベルですので、サービス不満による解約はほぼないというプロダクトフィットになり、SaaSプロダクトの中でも最も低い水準です。
今後のIPO動向が気になりますが、今までにないスケールのSaaS企業ですので、タイミングや評価額に注目が集まります。運営するTHE FUNDを通じて、2年前のシリーズC、そして今年のシリーズDに参加いたしました。
どうしても既存株主としてのポジショントークにはなりますが、事業の安定感と成長に向けたアグレッシブさを高い次元で両立させている稀有なスタートアップではないかと思います。
記事後半で事業拡大に向けた考え方が触れられていますが、一般論として日本のSaaSスタートアップ同士は早晩、ホリゾンタルやバーティカルの領域に関係なく、すべからく競合、連携、合従連衡に至るのだろうと見ていますし、その先にはひょっとしたらスタートアップの大買収時代が来るんじゃないかと想像しています。
先日のマネーフォワードのM&Aを見据えた公募増資、情シス領域における複数プロダクトの出現などは象徴的に感じました。