車載半導体に買いだめの動き TSMC指摘、供給確保へ検証も
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アメリカの生産コストの話しが出ていますが、日本の工場のコストも気になりますね。ソニーなどの顧客が確保できる等のメリットを強調し、TMSC誘致を進めてきた日本ですが、コストは他の候補地より(特にアジア)2〜3割高いと言われています。サプライチェーン強化の為に各国のTMSC誘致合戦が白熱しています。
注目のコメント
自動車会社は半導体と蓄電池の供給確保が大変になります。
「買わせていただく」という姿勢はこれまでになったことで、産業界の力関係の変化が起こりますね。半導体サプライチェーンにいると、顧客の購買活動(フォーキャスト)についてかなりクリティカルなコミュニケーションが必要になる場面があります。
どのような製造計画に対して、どんなプランでどれくらい材料が必要になるから、いつまでにxx個を購入する。ここまでを聞き取りしないと、サプライヤーも自社の製造計画に反映できないです。これをやらずに、言われた数だけ供給すると在庫のダブ付きや緊急製造の必要性が出てくるので、製造業(特にBtoB)ではフォーキャスト管理が非常に重んじられます。
車載半導体のように部品調達から販売までのサイクルが長く、工程も複雑に絡み合う製造サプライチェーンでは、何がボトルネックとなるかを判断して、それに合わせて在庫や製造計画を最適化しなければいけません。在庫をやたら積み重ねても、デットストックとなり財務損失を起こしたり、不具合ロットが見つかった時の対応リスクが高まる可能性があります。
買い溜めは企業が危機管理から本能的に行う行動だと思いますが、間に入る代理店含めて、製造計画(と、それに伴う在庫計画)に透明性を持たせてチェーン一体でマーケットに対応する事が真のパートナーシップ形成になりますね。半導体買いだめは簡単では無いと思う。
買いだめしても、半導体に湿気が入ら無いような半導体保管設備や、保管期間が長い場合には、半導体の再ベーキング処理&LSIテスターの再検査が求められる。
もし保管中に湿気が半導体に侵入すると、基板実装時の不具合や劣化が出て、クルマの安全性に影響すると思うのでトヨタやデンソーなど半導体製造設備部門を持っているクルマメーカー以外では止めた方がいいと思う。