入管施設で死亡のウィシュマさん 施設内映像を一転全面開示へ
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TBSがスクープとして報じていました。詳しくは明日の会見を待ちたいと思いますが、入管の不作為と人権感覚のなさが明確になっているのだと思われます。残念なことではありますが、ひとりの非業の死が社会を動かすことがあります。電通の高橋まつりさんの死は働き方改革を一気に進め、木村花さんの死はネットの法改正に結びつきました。2015年3月、トルコの海岸に打ち上げられたシリア難民の3歳の男の子の遺体の写真は、メルケル首相をはじめ欧州の心を動かし、難民受け入れの流れをつくりました。このウィシュマさんの映像も入管行政を根本から変えることになるのでは、と思います。また、そうしなければならないと考えます。
指宿先生をはじめとして必死にウィシュマさんの遺族を支えている弁護団の先生方に心から敬意を表します。
ところで、この類の事件では実際にウィシュマさんに暴行等を加えた入管職員の不法行為責任も問われるべきですが、実は判例は公務員の個人責任否定説に立っていると言われています。
この点は松本先生の論文に詳しいので興味のある方はご一読ください↓
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/15-3/006%20matsumoto.pdf
これは私見ですが、今回のような公務員の常軌を逸した人権侵害行為が後を絶たない要因の一つに、この「公務員の個人責任否定説」があると思います。自分に責任追求の刃が向かってこない限り、人はどこまでも腐る、ということです。残念なことですが。
私としては、名古屋入管の職員は全員、法の裁きにかけられ、職員個人としての責任を厳しく問われるべきだと思っています。
そうでなければウィシュマさんの魂も浮かばれません。
あと、報道によると、ウィシュマさんのご遺族の妹さんのお一人が帰国されたとのこと。
その理由が金銭的な問題だとしたら辛すぎます。
少し古い記事ですが、ウィシュマさんのご遺族の活動を支援するためのカンパを指宿先生が募っておられる記事がありました。 ↓
https://note.com/kangaerukai/n/n49f4f202ad6e
たぶん、まだ、カンパは受け付けていると思います。(念のため、ご確認ください。)
指宿先生のことは個人的にも存じ上げていますが、弁護士としても人間としても信頼に足る方です。
おそらく、通訳さんの費用や名古屋までの交通費、滞在費などで弁護団の費用も膨れ上がっていると思います。
もし、よろしければ支援の輪を広げてあげてください。
平気で外国人を死に至らしめる名古屋入管の職員のような人間だけが日本人ではない。スリランカの人に寄り添いたいと願っている人間も沢山いるのだということが、支援の輪を通じてウィシュマさんのご遺族やスリランカの方々に少しでも伝わればいいなと思います。