2021/10/6

【秘話】「ダンボール業界」のDXで、一攫千金を狙う男

NewsPicks Buisiness Growth Division
ネットで購入した商品や家族からの贈り物、引っ越しの荷物の梱包──
普段、気にする機会は少ないが、私たちの生活に欠かせないダンボール。コロナ禍によりECでの買い物が増え、触れる機会が増えた人も多いだろう。
ダンボールは、耐久性や加工・保管における利便性、リサイクル率の高さなどの理由から、長く利用され続けている。
コロナ禍もあり、足元の需要も堅調。市場規模は1兆円、パッケージ(商品を個装する化粧箱)など周辺ビジネスも含めると3兆円とも言われている。
ところが、ニーズの根強い商材にもかかわらず、テクノロジーが発達した現代でも、ダンボール業界では長く非効率が続いてきた。
受発注は電話かFAXが中心で、専門のECサイトも存在しなかった。
そんな巨大で非効率な業界にメスを入れているのが、石川県金沢市に本社を構えるダンボールワンだ。
全国のダンボールメーカー100社と連携した梱包材プラットフォームを展開し、東京商工リサーチの調べによると、ダンボール・梱包材EC領域で国内トップの売り上げを誇る。
連続起業家の辻俊宏社長は、なぜダンボール業界に目をつけたのか。ニッチな領域で稼ぐ、有力プラットフォーマーの戦略に迫る。
INDEX
  • 大手とは正面から戦わない
  • 「お小遣い稼ぎ」で商売を覚える
  • 「ダンボールって売れるのか?」
  • ハローワークで金脈を発見
  • 年収の100倍以上でMBO
  • ラクスルモデルを参考に
  • まずはシェア「1%」