北海道~関東の広い範囲で震度3
NHKニュース
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夕方のこの地震には運転中であったこともあり気づきませんでしたが、強震モニタ上で揺れが広がる様子を見ていると、きちんと揺れそのものは同心円状に広がっています。ただし、揺れが大きくなるのが太平洋側であったということです。
この地震は深さ400kmでM6といういわゆる深発地震で、発震機構は西北西と東南東に軸を持つ正断層型で、大陸プレートの下に沈み込んでいった海洋プレートの先端部がより沈み込もうとして引っ張ったことで発生した地震であると考えられます。
このタイプの地震の場合、揺れが大きくなるのは海洋プレートに接する部分であることが多く、9月14日に太平洋側で発生した深発地震でも関東から東北にかけて震度3を観測する地震がありました。震源の近くで揺れが大きくなるわけではないということで異常震域と名付けられていますが、深発地震の場合はむしろこれが平常であり特に何かおかしなことが起きているわけではありません。
深発地震ではM8クラスの地震が発生することもあり、例えば2013年にオホーツク海で発生したMw8.3の地震では中東やモスクワまで有感地震となるような巨大な地震となりました。しかし震源の真上や海面に与える影響は小さく、津波による被害が発生するほどにはならないのがふつうです。ただ、例えば2015年に小笠原諸島西方沖で発生した深発地震では関東地方で震度5強を観測したほか、長周期地震動による揺れも顕著に観測され、エレベーターに閉じ込められるなどの影響が出ました。まったく無警戒で良いわけでもないので注意が必要です。