コロナ禍で懸念高まる「教育格差」 自己責任論では解決しない
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平等と公平は違うということを前提にし、できる限りの公平性を担保するために投下するリソースに傾斜をかけることが、この格差是正において必要だと思います。特に日本の貧困の特徴は、ひとり親世帯に強いる困難が顕著であり、貧困の連鎖を生じさせてしまうリスクが高い状態です。現在あるデータやファクトからも、どの世帯に傾斜をかける必要があるのかは明らかであり、過度な平等主義から脱却し、一刻も早く手を打つ必要性があると感じます。
家庭や本人の責任に帰属させてしまうことなく、社会としてどう公平性に寄与できるのかを設計することが重要です。
注目のコメント
格差問題を意識し、解決を図ることはとても重要だ。一方で、その方向性が、悪平等にならないようにすることも重要だ。ゆとり時代の全員一位の徒競走や、未だに飛び級をマイノリティ視する風潮などは、才能ある人たちを抑圧するという意味で形を変えた差別になりかねない。
それにしても、人的資源以外に目立った資源のないこの国で、現在これだけ教育が軽視されているのは驚くべきことだ。自己責任なんてとんでもない、国家的な戦略の問題である。経済格差とともに、教育については地域間での格差もかなり大きいですよね。
大学の中でも地域連携を主眼に置く組織に所属しており、高校生に対して研究の話をしたりすることがたまにあります。専門分野や組織の関係上、地方創生や地域間格差の是正といったような文脈で話すことになることが多いからかもしれませんが、講義後の感想を見ると、特に地方圏の高校生から、研究などに直接触れる機会が少ないので、もっとこういう機会が欲しいという意見が散見されます。研究と教育は多少違うかもしれませんが、この勉強がどのようなことに繋がっていくのか?ということを実感するきっかけになるとは思います。このような大学のイベントに参加している学生は、出身家庭が教育熱心という可能性も高いのですが。
オンライン開講などでさまざまな機会の地理的な障壁は解消されてきてはいますが、「講義後に講師に話しかけてみる」といったような機会を生み出すことは、なかなか対面でないと難しいですね。これは打たれますね.まさに!と反省しながら思います.
「小中学生に対して無料で授業を配信する先生や低価格で定額視聴できる学習サービスもありますが、「機会が与えられているから後は本人次第」という自己責任論では結果は出そうにありません。例えば、インターネット上にいくらでも無料の英語学習コンテンツがありますが、継続的に学習して仕事で使える水準の英語力を獲得した大人はどれぐらいいるのでしょうか。」
半分余談&下世話ながら.あくまでもカジュアルオブザベーションながら.私の周りでは「国家公務員」と「教育関係者(研究者含む)」に公立校を避ける方が多いように見えます.もちろん関東圏に住んでいる,という事情はあるかもしれません.しかし現場に近い人々が公教育をどう評価しているか一つの材料ではあろうかと.