2021/10/1

【LayerX】ブロックチェーンよりもSaaSが必要だ

NewsPicks 金融ジャーナリスト
大学院在学中にニュースアプリのグノシーを創業。2年半で上場させた起業家の福島良典氏。
現在33歳の福島氏が2018年に立ち上げたのが、ブロックチェーン企業のLayerXだ。
IT業界で福島氏の動向は、大きな注目を集めていたが、2021年8月、福島氏がSNSで「もうブロックチェーンの会社ではありません」と投稿。
SaaSへのピボット(事業の方向転換)を宣言して、スタートアップ業界で話題となった。
LayerXが手がけるSaaSは、請求書処理の「LayerXインボイス」と稟議システムの「LayerXワークフロー」。
その一方で、昨年4月には、三井物産とアセットマネジメント事業の合弁会社を設立し、アセットマネジメントのDX(デジタル・トランスフォーメーション)に取り組んでいる。
未来のテクノロジーとして期待度の高いブロックチェーンから、既に多くのプレイヤーの混戦模様となっているSaaSになぜシフトするのか。
LayerXで代表取締役CEOを務める福島氏に、SaaSへの事業転換の背景にあるデジタル化の現実や、サービスの勝算を聞いた。
INDEX
  • 課題思考で「ピボット」
  • 日本のデジタル化は「レベル1」
  • 請求書処理を自動化する
  • ヒアリングだけでは分からない
  • 「三井物産との合弁」で狙うこと
  • 理想実現まで「何とかする」

課題思考で「ピボット」