自民党の「保守」とは何か 御厨貴・東大名誉教授に聞く
日本経済新聞
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注目のコメント
御厨氏の保守の定義は、既存の社会や制度に対する個々の政治家の態度や姿勢に着目するもので、興味深いと思った。パッと読んで、意味が分からなかったが。。。
それによると、保守は既存の社会や制度に対して、受け身の受忍的な態度を取るのに対し、リベラルはそれに主体的に積極的に改変する態度を取る、とする。
この定義によると、憲法や自衛隊に対して、既にあるものとしてそれを受け入れた上での態度を取る吉田茂の態度が「保守本流」であり、憲法を改正や自主憲法の制定を主張する鳩山、岸はリベラルがかった保守として「保守傍流」に位置付けられることになる。
今の政治家に当て嵌めて考えた所は、色々個別に異論もあるが、岸田さんが保守本流、ということになるのだろう。
女性の政治家で女性の権利を拡大しようとする立場は、必然的にリベラル寄りと見做されることになる。
勿論、あくまでも系統としての分類分けなので、保守本流だから正しいとか、傍流だから正しくない、とかそういう訳ではないと思うが。
少し思ったのは、安保法案の頃だったろうか、若者の意見で「野党の民主、共産は昔から立場が変わっていないので保守であり、自民党はリベラルである」というものがあり、「逆だろ」とか言われていたが、この定義に照らすと、寧ろこの若者の意見の方が正鵠を射ていたと言いうるかもしれない。