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WHO 軽症患者向け「抗体カクテル療法」を初めて推奨

NHKニュース
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    専修大学 商学部教授

    抗体カクテル薬の使用がWHOにより認められたことについては、直接的にはブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に掲載された臨床試験の結果によるものですが、世界に先駆けて当医薬品を承認した日本での使用経験も世界に貢献しているものと思われ、朗報です。

    抗体カクテル薬は、新型コロナに対する抗体を補充するものです。ワクチンの接種では、1回目接種後、ファイザー製は3週間(モデルナ製は4週間)あけて2回目接種、さらに2週間程度たってから十分な免疫が獲得できるとされていますので、ワクチンを接種できておらず免疫的に無防備な状態にある方などに緊急に抗体を補充する必要がある場合の選択肢としての利用が想定されています。また、体内の抗体が足らないと思われる方への使用も想定されています。

    「軽症患者向け」の意図するところは、軽症以上の状態になると、大量の抗原に対し補充させる抗体では対処できなくなることによります。「軽症患者向け=副作用の程度が低い」こととの意図ではありません。日本以外は、現時点では当医薬品の承認に対しては慎重です。(承認申請は東南アジア諸国を中心とする数か国に出されています。米国では他の抗体医薬が緊急承認許可を受けています。)抗体医薬品はその性質上、一般に極端な免疫反応(アナフィラキシー)が起こりやすいとされていることから、当医薬品の対象が「軽症」に限定されることも考慮し、慎重な承認審査を行っているものと考えられます。

    日本で承認されている抗体カクテル薬はねらった抗体を産生させるよう遺伝子組換えされた動物に産生させ製造するため、生産の急拡大は難しいと言われてます。日本でのコロナ感染症は、2類感染症指定により全額公費で行われており一般の国民にはコスト意識が及んでいませんが、ワクチンと比べて数十倍以上のコストがかかっていますので、コスト面においてもワクチンによる予防に代わるものとして位置付けることは難しく、経済的に厳しい発展途上国で使用されるには一層の困難が伴います。(WHOの推奨制度は自前の臨床試験制度をもたない発展途上国で主に利用されています。)

    日本では臨床試験を兼ねた実使用がかなり進められ、外来や自宅で使用できるように基準が改訂されはしましたが、ここにもワクチンよりも厳しい制限(=緊急時の対応ができる状況下におく)との制限がついています。


注目のコメント

  • WHOは、新型コロナウイルスの治療薬で軽症患者などに対して2種類の薬を同時に投与する「抗体カクテル療法」を初めて推奨したとのことです。


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