アップル、うつ病診断に役立つ「iPhone」機能を米大学などと共同開発か
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うつ病は、運動・睡眠などの生活習慣と深く関わりがあります。早期に発見し対策することが重要な病気ですが、一方で抑うつの症状は自分自身では自覚しにくいという特徴があります。スマホで得られた生体データを客観的に分析することで、本人にフィードバックすることで、早期の認知と介入が実現できるのではないでしょうか。
注目のコメント
大変興味深いです。
医学は基本的に「病態→疾患→治療」という流れで進みます。(精神医学除く)
そして精神医学は例外で、「症候分類→疾患→治療」という流れがあります。
(近年、精神医学についても病態が解明されてきていますが、脳という一番難しく観察しにくい領域なので、他分野に比べればまだまだ未知です)
しかし、症候の多くは医療機関にて医師の問診や診察によって得られる所見が中心です。
つまり、生活をモニタリングして疾患を特定するという取り組みはこれまでありませんでした(というか無理です)。
確かに入院していればモニタリングできますが、その時点で相当の重症である場合が多く、診断という意味での有用性は疑問が残ります。
これに対し、tech企業のアプローチは、圧倒的なデータ量を持ち、それにより医師の問診・診察では得られない情報から疾患を診断しようという取り組みです。
医学的病態などはまず傍において置いて、データから攻める。これはこれまでの医学ではなかった姿勢ですし、医療大国の日本は早々にここにキャッチアップする必要があります。
ゆくゆく、この様にして蓄積・分析されたデータが、病態解析のヒントになる事すらありうるかもしれません。
これまでの医学のメインストリームからすると、全く違うところからの攻略です。
もしかしたらこういう技術が、医学のあり方を根本から変えてしまうかもしれません。かつては洗練されたデザインや技術革新に魅せられ「欲しい」と手にしたApple製品ですが、これからは「必要だ」と手にする時代になっていくのでしょうか。
Apple Watchでの健康管理が進むなど、生活に溶け込んできているAppleですが、うつ病や認知機能低下への事前検知が実現すれば、新たな顧客層も見えてくると感じます。
今後の展開が非常に楽しみです。