2021/9/22

【基礎から理解】「中国恒大」が破綻したら、何が起きるのか?

本当に「中国版リーマン・ショック」の引き金になるのか。
9月20日以降、中国の不動産大手「中国恒大集団」の経営危機を受けて、世界中の金融マーケットがリスクオフに転じている。
欧米市場に続き、連休明けの日本でも株価が急落。21日の日経平均株価は前週末比660円安で取引を終えた。
世界同時株安の背景には、経営難に揺れる恒大集団の見通しへの不透明さがある。
負債総額は取引先などへの未払い分を含めると、約33兆円と超巨額。仮にデフォルト(債務不履行)になれば、金融機関や取引先への影響は避けられない。
一方、今のところ中国政府は救済に動くそぶりを見せておらず、23日に迫る社債の利払いを前にデフォルトの懸念が高まっている。
恒大集団とは何者で、なぜ経営難に陥り、これからどんなシナリオが予想されるのか。ポイントを解説する。
INDEX
  • Q.「恒大集団」って何?
  • Q.なぜ破綻しそうなの?
  • Q.どれくらい危険なの?
  • Q.今後の見通しは?

Q.「恒大集団」って何?

A.不動産開発を中心とした中国の巨大民間企業グループ
まずは簡単に、恒大集団の概要について把握しておこう。