【4象限】候補者の頭の中が「ひと目でわかる」マトリクス
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このマトリクスによる解説は一つの参考になります。
ただこれを見て不思議に感じたのは、多くの年配者にとって、自民党のイメージは、田中角栄、大平正芳的なものだと思うのですが、現実は高齢者に安倍信者が多いのはなぜなのでしょうか?
国民も本来どのような日本になってほしいのか考えるより、小泉さん以降の劇場型政治でイメージで投票してしまう日本になってしまったのかもしれないのが心配です。
本来、政治家にとって一番大切なのはどのような国を目指すのかの自らのビジョンの実現を身命を賭して実現するというものだと思うのですが、この4人の候補を見ていると、岸田さんは、常に安倍さんの顔色を見てふらふらしている。河野さんは、大臣に登用されたら、自らの反原発などを封印し、安倍さんにすり寄り、自分のビジョンを実現するのか、ごまめとして強い者に巻かれていくのかよくわかりません。
高市早苗さんは、若い時に出した著書「高市早苗のぶっとび永田町日記」の時とは、全く別人のような、出世のために安倍さんにすりよったおっさん化した女性の敵のような女性候補。
野田さんは安倍さんが嫌う森友の調査をすると言っている分、自分の主張をしているように見えますが、本来どのようなビジョンの人なのかよくわかりません。
同じ女性でも、メルケルさんや蔡英文さん、アーダーン首相のように何をやるのかはっきりしているリーダーが日本にも必要で、結局はわたしたち国民がきちんと政策とその実行力でリーダーを判断していくのが大切ですね。
注目のコメント
伝統的な四象限による政治の流れの解説。わかりやすく、改めてとても面白かった。特に最後の、今の国民の感覚はどこにあるのか、というのが興味深い。リスクは社会によってヘッジしてほしい、でも価値観はリベラルであったほしいと思っている、という読みですが、本当にそうなのか。データが十分に取得可能になった今、何割がどういう考えをもってる、というようにセグメントごとの思想データが取れるとより深く国民理解ができると思う。平均値で国民を理解するのももうそろそろ終わりの時代だろう。
この4象限に候補者がマッピングできるのがある意味自民党の強みですよね。小選挙区制で派閥の影響力が低下(選挙区から自民党の候補者は1人しかでないので、公認を行う党本部がより力を持つ)したとはいえ、いまだに擬似的な政権交代が自民党政権で起こりうることを示しています。
野党は「反自民」と主張しても、自民党にこれだけの選択肢/多様性があると政策では違いを明確にアピールできないですよね。リベラル/保守どちらでもいいですが、野党は今まで以上にポジションを取って、現実感あるはっきりしたアジェンダ(トレードオフを受け入れる。ひょっとしたら国民には耳が痛いかもしれないアジェンダ/政策)を提示できないと、自民党に勝つことは当面難しいのではないでしょうか?非常に面白く、同意する部分が大変多い分析です。マスコミの方々もぜひ活用していただきたいです。
②に大平正芳さんがプロットされているように、このポジションは自民党保守本流である宏池会のポジションです。宮澤喜一さんも間違いなくここです。まさに穏やかな保守ですね。宏池会は政策には強いが政局には弱いと言われた派閥です。総裁にはなりながら総理になれなかった谷垣さんも典型的な宏池会タイプでした。
米国で言えば、②が民主党で、④が共和党ですね。ただしトランプさんは測定不能な感じがします。(あえて言えば①)
だからマケインさんは嘆いていたのです。
日本の民主党、現在の立憲民主の最大の罪は、この「穏やかな保守」的な考え方を、彼らの能力の低さから「ダメな考え方」であると国民に思わせてしまったことです。
「今の自民党が自ら④から抜け出すことはなかなか難しい。だからこそ、②を担える野党が登場してきてほしいと思います。ただし、ここを左翼的な革新勢力に任せることはできません。穏やかな保守や社会民主主義の連帯で実現してほしいと思います」
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全く同感です。そして今回の総裁選挙で高市さんが勝てばその流れ(自民党分裂⇒まともな二党制)を誰かがつくるべきだと思います。
安倍さんや高市さんが持つ「歴史修正も含めた国家観」は自民党の中でも決してマジョリティではありません。民族保守層に配慮しなくていい保守政党がもう一つ必要だと思います。