[チューリヒ 16日 ロイター] - 国連の世界気象機関(WMO)は16日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)も気候変動のペースを減速させておらず、世界は温暖化ガスの削減目標に追い付いていないと発表した。

発表によると、新型コロナがもたらした景気後退は、昨年の二酸化炭素排出量を一時的に減少させたのみにとどまり、大気中の温室効果ガスのレベルを削減するほどではなかったという。

WMOのターラス事務局長は会見で「コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)が温室効果ガスの減少に寄与したという見方があったが、実際にはそうではなかった」と述べた。