2021/9/17

【佐渡島庸平】「観察力」を磨いて、長い人生を楽しむ極意

佐渡島 庸平

コルク 代表取締役社長

まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、『ドラゴン桜』や『宇宙兄弟』などのヒット作を手掛けたことで知られる、編集者の佐渡島庸平氏だ。

前編では、話題の新著『観察力の鍛え方　一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』（SB新書）のエッセンスを紹介しながら、《「わかったつもり」にならず、そこにあるさまざまな可能性を「すべて」見ようとする》という「観察力」の本質をひも解いた。

この後編では、創作力や表現力にとどまらず、私たちの「QOL」まで上げてしまう、観察力の真価について語ってもらおう。

INDEX

• 「不安」が観察を狭めてしまう
• 観察とは「コミュニケーション」だ
• 「誰と一緒にいても楽しめる」理由
• 「眩しい方角」にとらわれるな
• 観察力があれば「長生き」も楽しい

コメント

注目のコメント

• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・2021年09月17日

  ビジネス教育は目的をどう効率的に達成するかに重点を置いています。ビジネスの目的は時価総額(およびその周辺)ほぼ一択なのでいいのですが、それが人生にもあてはまるの？を問いかけられていると感じました。人によって、あるいはライフステージによって、更には経験や目に入ってくること(つまり観察)によっても、目的、やりたいことは変わってくるのに、自分のチャンスを「合理的」に狭めていませんかという指摘は、とても重要と思いました。
• 倉田 浩美

  ヴィジョナリーブランド株式会社 代表取締役社長

  ・2021年09月17日

  「誰といても楽しめる」という考え方は、キャリアや経験を積んでくると、特に大切だと共感します。なぜなら、経験と共に自分が好きなことや人も固定化してくるので、話す人たちのタイプも決まってしまい、時には自分の視野を狭めるから。
  
  以前、外部の「リーダーシップ研修」で5泊6日研修x4回というヘビーなプログラムを受けたことがあり、あまりに日頃接しないタイプの方々が集まっており、最初は面くらい戸惑ったのを思い出します。「この人たちと6日間一緒？」と、不安になった自分がいました。きっと向こうもそう思っていたはず。
  
  ただし、様々な内省プログラムを共に経験していくと、一緒にプログラムを全力で楽しめた自分がいました。そして、いかに自分が視野が狭くなっていたか、歪んだ観察力になっていたかに気付かされ驚愕したものです。
  
  一見苦手と思える人たちと思いっきり楽しむことで、いかに先入観に囚われ、眩しい方向ばかり見ていたかに気づくもの。観察力とは、省する力であり、「いかに心を開くか」ですね。観察力を深め、人生をワクワク＆豊かにすること、大切ですね。
• 佐渡島 庸平

  コルク 代表取締役社長

  ・2021年09月17日

  今日、一年振りに同じ馬の研修を受けていたのだけど、がっつり馬に腕を噛まれて、青あざができた！笑