【坂野晶】ごみを減らすには「仕組み」が必要だ
そんな課題の解決に取り組むのが、坂野晶氏だ。「ゼロ・ウェイスト」を自治体として日本で初めて宣言した徳島県上勝町で、ごみの削減に取り組んできた若きリーダーだ。
坂野氏が理事長を務めていたNPO法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」は世界から注目を浴び、自身は2019年のダボス会議で共同議長の一人に選出された。坂野氏の経験とともに、ごみ問題の未来を考えてみたい。
- 「ごみの発生」を仕組みで抑制
- 飲食店の在庫を「シェア」
- 突然届いた「一通のメール」
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ごみを減らすためには、商品やサービスを提供する事業者の改革が不可欠ですが、これまでの対策としては、①ごみとなるもの(例えば包装)の発生抑制の目標設定を義務付ける、②発生量を報告させる(場合により公開する)、➂発生に規制をかける(違反には罰則などを設ける)、④対象物に税金等をチャージする、⑤対象物の自主回収やリサイクルを義務付ける、⑥努力をした事業者・店舗を表彰・認証する、などが主でした。効果はありますが、個々の事業者の対策に留まってしまいます。
量り売りを浸透させる、在庫のシェア、ローリングストックの推奨というような流通の改革は、多くの事業者が参加するほど全体で実施しやすくなるものです。コミュニティ単位の改革は効果的ですが、事業者の理解を得ることは大変骨の折れることだったと思います。こういった努力から、私達が学べることは大きいですね。
上勝町のHOTEL WHYはコロナ禍明けたら訪れたい場所の一つ。
ゴミを13種類45分別と聞くと思わず後ずさりしてしまうそうですが、
自分が廃棄しているものの素材を理解し正しく処理することは本当に重要。
スーパーに1回行くだけで、いつも大量のプラスティックゴミが生まれるのが、
気になって仕方ないので、お魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さんと、
小売店での買い物に切り替えたら、紙に包んでくれたりして過剰包装を
抑えることができて、心地よく買い物できるようになりました。
都心を中心に、量り売りのお店がもっと増えていくといいなと思います。
飲食店の在庫をシェアする発想は、とてもユニークで唸りました。本来シェアリングエコノミーとは個人の資産をシェアするのではなく、社会の資産をみんなで分けるべきものだったのではないかと、考えさせられました。
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