[ワシントン 15日 ロイター] - 米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏は15日、海外からの米国への渡航に関する「新たなシステム」を策定しており、新型コロナ接触追跡などの強力な措置が含まれる見通しと明らかにした。

感染力の強いデルタ変異株の流行を踏まえ、現行の渡航制限を即時に緩和する計画はないとし、「海外からの渡航者にワクチン接種を義務付ける可能性を検討している」と述べた。

さらに、政権はできる限り早期の渡航制限解除を望んでおり、「現行の規制に代わる、より安全で強力、持続可能な渡航に関する新たなシステム導入の用意を進めている」と述べた。ただ、制限を緩和する際の具体的な基準については言及しなかった。

また「ワクチン接種率は国内外で重要だ」とし、航空会社などに従業員へのワクチン接種を早急に義務付けるよう求めた。

レモンド米商務長官は、新型コロナ感染者の急増が渡航制限解除を妨げていると指摘。「基準に基づくシステムに移行することを望んでいる。その前に、国内の感染抑制が必要で、全員がワクチンを接種することが求められる」とした。