キーエンス創業者の滝崎氏が日本一の富豪にーFリテ柳井氏抜く
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<考察>
キーエンスは電気機器業界の平均営業利益率である6%の8倍程の50.3%を誇る。その要因はファブレス、徹底的な管理と効率化、直販体制、グローバル化、交渉力やプライシングなど、様々なファクターがあり、コロナにより本市場が拡大基調な点も追い風である。そして、滝崎氏は世間にあまり顔を出さないが、決算資料も他社と比較し多くの情報をリリースしていない。
当社が高収益を叩き出す要因は一つに絞り込むことができないが、デジタルを活用し徹底した効率化を受け入れる・実施する文化があることが重要かと思う。営業は分単位で管理されることを受け入れ、末端社員まで「最小の資本と人で最大の付加価値を上げる」という意識を持つ。
FA業界は、BtoBという業界柄か表に出る機会が少なく、創業者の滝崎武光氏の知名度も低い。しかし、キーエンスは経営手腕からかビジネス界では有名な企業である。地味な業界であっても経営戦略が優れていれば注目を浴びる例であり、滝崎武光氏は現状76歳のため時期取締役の動向を見守りたい。
<ランキング>
■個人資産額
・滝崎氏:4兆2,000億円
・柳井氏:3兆9,000億円
・孫正義:約3兆円
■時価総額
・トヨタ:32兆円
・キーエンス:16兆円
・ソニーグループ:15兆円
<直近の動き>
・市場流動性の点からキーエンス、村田製作所、任天堂を日経平均の定期銘柄へ
・コロナにより株価急騰、2021年に入り58億ドルの資産増
・滝崎氏はキーエンスの21%の株を保有
<キーエンスとは>
・KEYENCE:Key of Science(科学の鍵)
・大阪市東淀川区東中島に本社を置くFAにかかわるセンサーや画像処理システムの会社
・ファクトリーオートメーションとは、加工、組立、マテリアルハンドリング、管理の自動化をさす
・ファブレス、徹底的な効率化、直販体制、中途採用はほぼ取らない
・世界44カ国・200拠点で事業展開をし海外の売上比率は50%超え(アジア約5割、北中南米約3割、欧州2割)
・売上高:5,518億円、営業利益:2,776億円、営業利益率:50.3%、従業員数連結:8,380名
・電気機器業界の平均営業利益率は6%程度
・平均勤続年数:12.2年
・平均年収:2,088万円(20代で1,000万円超え、30代で家が建ち、40代で墓が建つ)
注目のコメント
私が就職活動をしていた頃は「30で家が建ち40で墓が建つ」と言われたモーレツ企業で営業力と設計に強みを持つお手本のようなファブレス企業でした。
その頃から営業利益率30〜40%と超高収益企業でしたが、それ以上にここ5年の株価の高騰には目を見張るものがあります。時価総額もいつの間にかTOYOTAに次いで国内2位の18兆円(9/14時点)となりました。長者番付の順位が変わるとそれだけ時代が変わったことを痛感しますね。
アメリカでもジェフベゾスやイーロンマスクがトップになったように日本でも変わるとは、
今後の日本は家電や自動車よりもFAや部品メーカーといったtoBビジネスで国際競争力を発揮していきそうですね