[13日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクルが13日発表した第1・四半期(8月31日まで)決算は、売上高が市場予想を下回った。クラウドコンピューティング分野での競争が打撃となった。

株価は引け後の取引で下げ幅を縮小し、1.4%安。同社が示した第2・四半期の1株当たり調整済み利益見通し(1.09─1.13ドル)が市場予想(1.08ドル)を上回ったことを受けた。

アナリストらによると、オラクルはクラウドコンピューティング分野で利益を得るのに良い位置につけているものの、競争が激しくなっている。

オラクルは同分野での基盤強化に向け、データセンター拡大投資を推進している。

同社によると、2つの新規クラウド事業(software-as-a-serviceとinfrastructure-as-a-service)は売上高全体の25%を占めた。年間ランレートは100億ドル。

サード・ブリッジのアナリスト、スコット・ケスラー氏は「これによる寄与が、見通しと比較してどのようになるか不明ではあるが、オラクルが一部の競合相手に大きく後れを取っていることを示すさらなるデータポイントと言っていいだろう」と述べた。

第1・四半期の総売上高は4%増の97億3000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は97億7000万ドルだった。

特別項目を除く1株当たり利益は1.03ドル。アナリスト予想の0.97ドルを上回った。