【新説】日本企業の財務戦略は日立の「さなぎ型」に学べ
コメント
注目のコメント
『(数字は伸びていませんが)我々は、(事業ポートフォリオを入れ替えることで)営業CFの中身を10年前と完全に違うものにしています。』
→これは、イケているグローバル企業の共通項ですね。シーメンスにしても、ネスレにしても、20年前、10年前とくらべると事業ポートフォリオがごっそりと入れ替わっています。
経産省が公表した「価値共創ガイダンス」に登場する「キャピタルアロケーション」はイメージしにくいようですが、要するにこういうことです。
バランスシートの発想があるかどうか。バランスシートが頭に入ってこそ、はじめてROE/ROICの議論がまともにできるようになります。
『伝統ある日本企業では、(事業撤退への抵抗勢力となる)OBや、(国策と合致するように企業経営に口出しする)役所、さらには(雇用や地方税の減少を気にする)地元の関係者からの強いプレッシャーがあると言われています。』
→このような悪しき伝統があるので、外部からプロ経営者がやってくるまで資生堂が日用品部門を売却したり、武田薬品がアリナミンを売却したりできないわけです。人間の身体もある意味、「さなぎ」です。
なぜなら、人間の身体を構成する細胞のほとんどは、新陳代謝によって数カ月~1年間で入れ替わっていくからです。
と考えると、2、3年経って外見も体重もさほど変わらなかった人も、構成する分子がほとんど入れ替わっている意味では、まるで「別人」です。
企業もしかり。特に資産の構成を示すバランスシートの中身は、変わっていきます。そうでないと、環境の変化に対応できません。
まるで、ランニングマシンで走っている人のように、走り続けないと現状維持すらできない時代と言えます。
もっとも、これは「アンラーニング」をして、変わり続けないと「人生100年時代」に対応できない個人も同じかもしれません汗日立という企業のM&Aとその財務戦略を事例に、分かりやすく財務諸表の仕組みを学べる記事。
要は買収した企業がその価格に見合った収益を生み出すことができるかどうかなんですけど、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書にどのように反映されるかが説明されています。
具体的な事例を基にすると、楽しく学べていいですね。