2021/9/13

【必須知識】「赤字=悪」という常識は、もう捨てよう

サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える
日本経済の低迷が叫ばれて久しい。「失われた10年」はいつしか「30年」になり、その停滞期が終わる兆しもほとんどない。
その間、米国ではGAFAMを中心にビッグテックが飛躍し、中国からもアリババやテンセントなどの巨大IT企業が誕生した。
かつて栄華を誇った日本企業の低迷と、世界的なビッグテックを分けた要因はどこか。
もちろん理由は1つではないが、その背景にビジネス戦略の「時間軸」の違いがあったことは否めない。
短期思考が多い日本企業に対して、GAFAMやテスラなど、現在成功している企業は、目先の利益に捉われない「未来志向」の発想を持ちあわせてきた。
こうした議論は日本でも数年前から行われているが、大企業やメディアを中心に短期志向は根強く、未来志向の考え方は定着していない。
そこで今、改めて、長期志向の経営戦略について学んでいこう。特集初回の本日は「黒字と赤字の本質」を取り上げたい。
「黒字=良い」「赤字=悪い」という過去の常識を取っ払えば、新しい良し悪しの基準が見えてくるはずだ。
シニフィアンの村上誠典氏による、世界一わかりやすい解説をお届けする。
INDEX
  • 「赤字=悪」はもう古い
  • 黒字には「4種類」ある
  • 日本企業の「黒字の質」
  • 「良い赤字」はこのパターン
  • 「投資フェーズ」から脱皮するとき
  • 事例分析:メルカリ
  • 「黒字化の時期」は愚問

「赤字=悪」はもう古い