[サンフランシスコ/ミュンヘン 7日 ロイター] - 米インテル傘下で車載向け画像処理半導体を手掛けるモービルアイのアムノン・シャシュア最高経営責任者(CEO)は7日、2022年にドイツのミュンヘンで運転手が不要な「ロボタクシー」サービスを開始すると明らかにした。

ドイツの移動サービスプロバイダーSIXTと提携して事業を展開する。同社はこの日、ロボタクシー用の自動運転システム搭載車両を公開した。

モービルアイの自動運転部門担当幹部ジャック・ウィースト氏はロイターとのインタビューで、中国の電気自動車(EV)新興メーカー、上海蔚来汽車(NIO)の自動運転車はミュンヘンで時速130キロまでの走行が許可されていると指摘。ドイツの自動運転車走行に関する規制を踏まえ、ロボタクシーサービスを展開する場所としてミュンヘンを選んだと説明した。

ドイツでは5月に特定条件下で自動運転車を公道で走れるようにする法案が可決された。

モービルアイはテスラ同様、カメラを中心とした自動運転システムを開発しているが、シャシュアCEOはミュンヘン国際自動車ショーのイベント前に行われた会見で、コストは高くなるが自動運転車の安全性を高めるためにセンサーを搭載する計画だと明らかにした。

「カメラだけで完全な自動運転車を実現できたとしても、現時点では十分な安全性を確保できないと考えている」と述べた。