[ミュンヘン 5日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラーのオーラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は5日、半導体需要が急増していることから、自動車業界は2023年まで半導体不足に苦しむ可能性があるとの見通しを示した。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)による影響でサプライチェーンの混乱が続く中、自動車メーカーは半導体の調達で家電業界との激しい競争に直面している。

ケレニウスCEOはミュンヘン自動車ショーの開催を前に行われたイベントで記者団に対し「複数の半導体サプライヤーが需要の構造的問題に言及している。これは2022年に影響を与える可能性がある。23年には(状況は)より緩和するかもしれない」と語った。

ダイムラーは先週、世界的な半導体不足を受けメルセデス部門の第3・四半期の販売台数が大幅に減少すると警告した。

ケレニウスCEOは5日、半導体不足にもかかわらず、ダイムラーの半導体供給が第4・四半期に改善することに期待を示した。