中国人民銀、インドネシア中銀と為替決済で連携
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対外公表文には、その目的として、「二国間の貿易および直接投資の決済において、ローカルカレンシー(すなわち、中国人民元およびインドネシアルピア)の利用を促進する」と書いてあります。
https://www.bi.go.id/en/publikasi/ruang-media/news-release/Pages/sp_2322721.aspx
とりわけインドネシアルピアは、市場不安の際に売られやすい脆弱な通貨の代表例でした(その表れが、1997年のアジア経済危機であり、2013年のテーパリングショック)。私のIMF勤務時代の同僚にもインドネシア中銀、中国人民銀から来ていた方々がいらっしゃいましたが、このような自国通貨の脆弱性に対応していく必要性を、十分認識しておられました。
今般の合意も、二国間での取引について(米ドルではなく)ローカルカレンシーの使用を促すことで、ドル依存を極力脱却していく意味を持つもので、地味ではありますが着実な取り組みをされておられるなと感じます。