レジ袋有料化の現状と「プラスチックスープ」危機。プラごみの本当の課題とは
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ようやく日本でも、海プラによる自然環境へのダメージがよく知られるようになってきました。が、「だから何?海が汚れて何か困るの?」という声を聞くこともたまにあります。
なので、海ごみが結構な額の経済的コストを生み出していることや、脱プラは新たなグローバルマーケットであることなんかも、こういう軽めの記事で取り上げてもらえたら、もっと経済界の方々にも関心持ってもらえるんじゃないかなーと個人的な希望です。
注目のコメント
プラスチック問題に関する印象的なワードは、「プラスチックスープの海(書籍Plastic Oceanより)」のほか、「2050年には、海洋におけるプラスチックの重量が魚のそれを超える(報告書 The New Plastics Economyより)」「私たちは毎週クレジットカード1枚分のプラスチックを食べている(WWF調査より)」などがあります。
著者によると、レジ袋有料化でプラスチック問題への関心が高まったが、この機運を次につなげる動きが乏しいとのことでした。これに対して、使い捨てプラスチックを減らす施策や、これまで家庭からの回収の仕組みが整っていなかった製品プラスチックの分別回収を含む「プラスチック資源循環促進法」が2022年4月から導入され、消費者や事業者に少からず影響があることは抑えておくべきでしょう。
また、マイクロプラスチックについては、世の中に広く普及するプラスチック繊維の洗濯や使用、人工芝や肥料カプセル、タイヤの使用などで非意図的に排出される割合も多く、最早プラスチックごみだけに対処していてもプラスチック問題の解決にはならないことも指摘したいところです。コンビニのレジ袋辞退率75%超え。
プラごみの本当の問題は、ゴミが海に流れ、劣化分解してマイクロプラスチック化。それが海に漂う化学物質と結びついて、有害な環境ホルモン物質に。それが魚などの食物連鎖を通して、人間にも及ぼす健康問題。環境問題だけじゃない。