財政リスクの「警鐘」ならず 無風CDS「日本化」映す
日本経済新聞
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財政リスクは政府債務の膨張だけでは測れません。
政府純債務以外にも、経常収支や対外純資産、政府対外債務比率等が重視され、総合的に判断すれば、日本の財政リスクは今のところそこまで高くありません。CDSを通じた現状評価は結構面白い構図が見えると思います。ただ、CDSまで目をやらずとも主要3市場(株・為替・債券)を見た場合、株・為替で圧倒的に日本回避の構図が見て取れるのに対し、債券は全く動かない構図が続いています。要するに政府・中銀の政策影響が及ばない範囲において日本回避が続く中、債券市場のアラームだけはしっかり金融政策で停止されているという構図かと思います。ここまでの状況に他の国は至っておらず、相応に債券市場もしっかり動いているとは思います。
金融市場は、短期か長期かの期待値のギャップや、業界間のギャップなどの鞘を埋めることで社会に意味をなし、儲けも出るわけですけど、全体としてはお金がメチャクチャ余り、一方で必要だと言う人はいっぱいいるのに行き渡っていないことが表に出てこないと、もう市場麻痺の状態なのだろうなと感じます。
すでにCDSが財政リスクとは違う次元に行ってしまっている。
ここまで来ると、財政リスクって何だ?円が意味をなさなくなるような革命リスクと呼んだ方がわかりやすい気がします。
それは、今時点では、財政がコロナ対策で数十兆円増えようが、日本国民はあまり感じないかもしれません。
ティッピングポイントはまだ先かもしれませんね。