空に銃撃つ「祝砲」、流れ弾で70人死傷か タリバンが配下に禁止令
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祝い事があると空に向けて銃を乱射する、そして落下してきた銃弾で死傷者が出る、というのは、中東をはじめ、アフリカや南アジアでもよくある事故です。
結婚式などで死傷者が続出する、というのは頻繁にあります。サッカーの国際試合などがあると、自国のチームが勝ったら空に向けて銃を乱射して死傷者が出る、というのも、よくあります。
こういうことが起きるのは広く知られているのですが、なぜか空に向けて撃てば安全だと思い込んでいるのか、こういう事故が絶えることがありません。
今回の場合、非常に死傷者が多かったので、すわターリバーン内部で内紛が勃発か、という観測もありました。パンジシール渓谷の抵抗勢力が、そういうニセ情報を積極的に流したということもあります。
しかし、実際はただの祝砲でしょう。祝砲を撃った理由は、ターリバーンがパンジシール渓谷の抵抗勢力を制圧した、というニュースだったようです。それも、ターリバーン側が流したニセ情報でしたが。空に向かって銃を撃つと弾はどうなる?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1447210014
(以下回答より抜粋)
空に向かって撃った弾は上昇しながら少しずつ速度を落とし、その後は落下しながら速度を増していきます。しかし空気抵抗がありますので撃ち出した時と同じスピードにはなりません。空気抵抗は速度が上がれば増えますが、弾が地球に引かれる力の大きさは変わりませんので、ある程度の速度でその二つは釣り合い、落下速度の上昇は止まります。その後は一定の速度で落ちてきます。この「空気抵抗と重力が釣り合う速度」を終末速度と言います。終末速度の計算はけっこうややこしいのですが、必要な数字を入れると計算してくれるページがあります。
http://chemeng.on.coocan.jp/ce/termvel.html
警官が持っている拳銃の弾は38SPL、およそ8gで主な材料は鉛です。上記リンクだと球状の形をしていないと計算できないので、直径1cmの鉛で出来た球体だと仮定して計算すると、終末速度は61m/sとなります。8gの弾がその速度で落ちてくると威力は約15Jとなります。
15Jというのはそれなりに高い威力で、人に当たれば怪我をすることは確実です。野球の硬球(148gだそうです)だと51km/hのスピードのデッドボールということになります。軽いキャッチボール程度でしょうか。もっとも野球の球より小さくて尖ったものなので怪我の度合いは変わるでしょう。大きなタンコブができるか、皮膚が裂けたり弾が少しめり込んだりする程度のものだと思われます。よほど当たり所が悪くない限り死んだりすることはない、その程度の威力です。空砲でやれ、ということなんだろうが、そんなことを気にしないのがアフガニスタンという国のサガなんだろうなぁ…。ここまで内戦や混乱を生き抜いてきた人たちが流れ弾で命を失うというのは、悲しすぎる…。