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ただ、今このタイミングで記事化されたからといって、突然こうしたプロジェクトが日本に流れ込み始めたわけでは決してないし、むしろここで挙げられているプロジェクトのほとんどは、もうずいぶん前から各社が現地に入り込み、地元の政府や企業との信頼関係を築いて、泥臭く開発権を獲得してきた結果が今見えてきているというもの。何かここ数年のスマートなんちゃらで日本が急速に評価されているという流れではないし、むしろその辺の包括的、戦略的埋め込みはあまりできていないのが現状のはず。
今からでもそうした要素を組み込んで、実装と実証実験場としての価値を二重取りする方向に各社急速に検討と交渉を進めている真っ最中だと思うけれど、そこで具体的に売り込める技術や実績があるかといわれると、いまだにどこも持っていない。やはり国内でもう少し小さく、異なるレイヤごとに小さく複合的な実装と実証実験を進める動きがまだ全然足りていない。そこへの戦略投資や補助は、おそらくスーパーシティー等のもう一段前の段階で、より技術オリエンテッドな形で行う必要がある。いきなり全パケを求めても誰も画が書けないのがこの領域の難しいところ。
とはいえ、日本の都市の清潔感や効率性、交通やインフラの信頼度などは揺るぎ難く世界のトップクラスだし、マーケットが一様に手放しでほめる領域。そういう部分への信頼と優位性を足掛かりに、こうした機会がとりあえず確保できていることはとても重要。動きながら変わるのが今の時代の重要なポイントである中で、いかに今から実際の都市を持たなければできない実証実験を、相互に利益がある形で組み込めるか。グローバルな視点と新しい投資と技術開発の総合力、試されていると思います。
記事にも出ているベトナム・ビンズンでの東急のプロジェクト
https://newspicks.com/news/1586277
ハノイの住商のプロジェクト
https://newspicks.com/news/4280274
三菱商事・野村不動産のホーチミン郊外でのプロジェクト
https://newspicks.com/news/4565191
インドネシアでのプロジェクト
https://newspicks.com/news/1857505
アフリカ各国を旅した時には、建設現場には圧倒的に中国語が多く中国に先行して押さえられている感が強いので、中国に懸念を持つベトナムのようなアジア各国で日本のインフラをパッケージで売るのはどんどん進めてほしい。
日本の都市ではコストセンターとして実証実験して、海外にシステムを売ることで収益をあげる。
もちろんかなりハードルの高いビジネスだと思いますが、「個人がスマートシティに住むためにプレミアムを払う」というモデルは、個人的にはイメージは湧きません。
この流れを受けて、街づくりをパッケージで売り出すというのは素晴らしいアイディアだと思います。
とりわけ日本の都市部は人口密度が高いので、途上国にとって「いいモデル」になるはず。
住みやすい街づくりに貢献できるといいですね!
こういう整った街に住みたいです。海外では人気だそうですが、日本では意外にこういうところが少ない気がします。既に街が出来上がっているところばかりで、国土も広くないので当然なのでしょうが、古い街をインフラから作り直さなければいけないところも少なくないと思っており、良い事例ができてきたら面白いだろうなと思います。
その土地にもともとあった地理的魅力や風景を配慮したデザインなのか、human-scale(ヒューマンスケール)でデザインされているのか、その場所に住む人のwellbeingを促進するサービスのデザインはしっかりと考慮されているのか気になりました。
そうでなければ投資家達が潤うだけで、そこに住む人達は理由は良く分からないけど住みやすくない、と感じてしまう結果にならないか心配です。
徒歩15分、自転車で5分という距離は、「ちょっと行ってみようかな」と無理なく思える距離です。住宅や職場から徒歩15分以内、自転車で5分以内に緑地や公園があると、運動を促進させたり、気分転換やリラックスしやすくなったり、人との交流の機会が増えたりします。
パブリックスペースデザインを細かく作ることは、スマートシティのハイテクとの使い分けができるということだと思います。人が人間らしく社会活動でき、現地の自然・地理的資源を生かすデザインでビジネスモデルを発展してもらいたいです。
特に私のいるセブ島は日本からの直行便が飛ぶ国際空港があり、海がきれいで常夏の場所です。
来てくれたら何でも協力します(笑)