(ブルームバーグ): シューズブランドの米オールバーズが新規株式公開(IPO)に着手した。ウール素材を使った同社のスニーカーはシリコンバレーで大流行しているが、オールバーズはその先を目指す。

同社はIPOの規模を1億ドル(約110億円)に設定。この数字は手数料計算のために使用されるプレースホルダーで、IPO条件が決まれば変わる可能性がある。ブルームバーグ・ニュースは今年6月に、オールバーズが株式上場で20億ドル以上の評価額を目指していると報じた。

31日の米証券取引委員会(SEC)届け出によれば、今年6月末までの半年間で純売上高は前年同期比27%増の1億1800万ドル。同期の純損失は2100万ドルと、前年同期の950万ドルから赤字が広がった。

同社の売りは、靴にウールやユーカリ、ヒマシ油などのサステナブルな天然素材を使用している点だ。 

オールバーズは「Bコープ」の認証を得ている。Bコープの取締役会は企業の利益と目的のバランスを図ることに法的な義務を負っており、社会・環境の改善に対する貢献度合いを示す報告書を公表する必要がある。

 

原題:Sneaker Brand Allbirds’ IPO Filing Shows Sales Jump, Losses (1)(抜粋)

 

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