武装勢力タリバン“カブールの空港内の一部を管理下に置いた”
NHKニュース
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空港の管理権が引き継がれたということで、ターリバーンにすれば、自分たちが正当政権である以上、自分たちが管理者である、ということになります。
トルコ政府が、自分たちが空港を管理するとか、ターリバーンがトルコに支援を求めているというのは、トルコ政府が主張してきたことですが、実のところ、ターリバーンの方は別に頼んでいません。トルコは、実際以上に、自国がイスラーム世界で信望があるかのように喧伝したがる癖があります。
ただ、ターリバーンとしては、トルコの同盟国であるカタールには借りがあるのと、トルコとカタールがターリバーン政権を正式に承認して国交を持つことには魅力があるので、そういう交換条件であれば、トルコ人技術者の駐留を認めるでしょう。
フランスのマクロン大統領がいっている、「セーフ・ゾーン」をカブールの一角につくり、そこで難民をどんどん受け入れる、という案ですが、この案を英国と共同で国連の安全保障理事会に提案する、といっています。租界のようなものですが、ターリバーンはまず同意しないでしょう。強行すればまず戦闘になるし、米国もこの期に及んでやりたくはないでしょう。アメリカが撤退したところを埋めたのであり、奪い取ったわけではないし、管理下に置いたとはいえ、運営できないことはタリバン自身が理解しているためトルコやカタールに支援を依頼している。ある意味タリバンの行動は合理的。
トルコはタリバンとの交渉ができるし、NATO加盟国のなかで唯一イスラム教徒が多数を占める国であるし、欧米各国と協議をしている国家として、米軍撤退後の今後のアフガン情勢では、トルコの役割に注目が集まりそうだ。