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「安全を保証する」というのは、ターリバーンが大使館を警護するということで、これは通常、外国の大使館を受け入れている国が負うべき義務です。
 ターリバーンとしては、米国をはじめとする諸外国との貿易や援助がなければ、経済も財政も壊滅します。20年間の米国による占領統治で、アフガニスタンは財政の8割を外国からの援助に依存する国になっています。外国との関係が断たれれば、通貨を流通させる目途すら立ちません。食料も燃料も米国の支援によって輸入していたので、それが断たれれば、すぐに餓死者が出るようになります。
 米国が大使館を維持するのであれば日本を含め、多くの国がターリバーン政権と国交を持つようになるでしょう。
 米国からすると、損得からいえば、アフガニスタンを餓え殺しのようなことにしても、得になることはありません。恨みを買うし、ロシアやイランが、いいようにアフガニスタンを利用するでしょう。ターリバーンは、1990年代のように、協力してくれる外国人であれば、アル=カーイダでも何でも頼ろうとするようになるでしょう。
 ただし、米国は選挙と議会で政策が左右される国なので、結局、世論がターリバーン政権との国交にどう反応するか、が、最も重要な判断基準になります。次の選挙に悪影響があるなら、バイデン政権もターリバーンと友好的な関係を持つことは難しいでしょう。
タリバンの迷走がかなり進んでいるのでしょうか?