2021/8/30

【核心】今の会社に、あなたの「代わり」はいますか?

NewsPicks編集部 記者
小さな町工場が、突出した技術力を武器に世界で戦うというストーリーは、メディアや小説の題材としてよく取り上げられる。
「日本人は、『下町ロケット』のような話を好みます。でも、高い技術力があるからといって、会社に永続性があるとは限りません」
そう話すのは、製造業に特化した事業承継を手掛ける会社、セレンディップの竹内在(たけうち・あり)社長だ。
高いスキルを持ったスーパースターの職人に依存して「次」を育てられなかったり、経営者がうまく次世代にバトンタッチ出来なかったりして、競争力を失う中小企業は多いという。
そこでセレンディップでは、スターに頼るオペレーションを極力排除し、「仕組み化」に力を注いできた。
どうすれば、特定の個人に依存せず、成長を続ける企業を作れるのか。これは、カリスマ創業者が率いる日本電産やユニクロ、ソフトバンクなど、大企業にも共通する課題といえる。
バトンタッチの仕組み作りなど、これまでに培ったノウハウを存分に共有してもらった。
INDEX
  • 経営力を「仕組み」で高める
  • 「スター」に依存しない製品開発
  • 自分の「代わり」はいるか
  • 「脱カリスマ」の仕組みづくり
  • 組織は「オーダーメイド」する
  • 会社は「伝言ゲーム」でできている
  • 事業承継は「リレー」