アフガン退避 追加派遣の政府専用機 基地に戻る「準備整わず」

コメント

注目のコメント

• 谷村 研人

  国内航空会社 気象予報士

  ・2021年08月25日

  政府専用機は、確かに航空自衛隊が運用してはいますが、機体は民間機として設計されたものであり、受け入れる空港にも民間機同様の設備が求められます。
  
  皆さんが飛行機に乗るときには、いろいろな車両が機体に群がっている様子をご覧になったことがあるはずです。貨物室のコンテナを降ろす車両や、人間が乗り降りするタラップ車、その他給水車、給油車、電源車、エアコン車、出発時に機体を押し出すトーイングカーなど様々な車両と人員が必要です。
  先日世界に配信された、混乱したカブールの空港の状況を見るにつけ、これらの車両は平時では運用できるのかもしれませんが、今はとても無理なように見受けられます。
  地上設備がほとんどないような場所で運用されることを念頭に置いている、軍用の輸送機でなければ今回の任務には役に立たないものと思われます。とりあえず出発してカブールの受け入れ態勢を確認していたら、やはり無理であることが分かった、というようなところではないかと思われます。