バイデン氏、アフガン撤退期限を堅持-G7の延長要請に耳貸さず
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
バイデン大統領は、8月31日以降の脱出については、ターリバーン側の条件次第である、と先ほど表明しました。米国人やその他の欧米人でさえ取り残される可能性があるのに、ターリバーンが設定した期限をそのまま呑む、というように見えるのは、世論のうえでまずいのでしょう。
8月31日以降には米国とその同盟国の軍隊はアフガニスタンには出入りしてはならない、というのは、ターリバーン側が設定した原則です。現在のように米軍機やその同盟国の空軍機が絶え間なく飛来しては、アフガニスタン人を可能な限り積んで飛び去って行く、という大規模な作戦については、8月31日終了ということで譲りたくないでしょう。
イスラーム国からの攻撃のリスクというのは常にありますが、高等教育を受けた技術を持つアフガニスタン人を手当たり次第に欧米に連れ帰られるのは、アフガニスタンの社会を維持していくうえで困る、というのもターリバーン側としてはあります。
ターリバーンは、日本時間7月24日夜に、アフガニスタン人はカブール国際空港に立ち入ってはならない、という命令を出しました。8月23日月曜日にCIA長官がカブールでターリバーン側の実質的トップ、バラーダル氏と会談しています。その結果としてこうなったのですから、交渉がまとまらなかったのでしょう。
欧米の民間航空がカブール国際空港に出入りするようにして、ターリバーンが許可したアフガニスタン人は出国できる、ということにするのなら、ターリバーンも問題はないでしょう。そのためには欧米諸国がターリバーンとある程度の外交関係を結び、通商なども行われることになりますが、そうなるのはターリバーンとして非常に望ましいことといえます。最初はつまづいていたけど現在はペースがだいぶ上がってきていて、アメリカ軍は1日に12700人、同盟国も8900人を退避させていると。
https://www.cnn.com/2021/08/24/politics/kabul-airport-us-evacuation-afghanistan/index.html
ワクチンの時も(太平洋戦争も)そうだったけど、アメリカは最初はつまづいても本気になった時に挽回させるロジがすごいと思う。徹底期限を延ばしてどれだけ状況が改善するかどうかという判断かと思いますが、日本を含む関係諸国の人々が現地からの退避を進める時間は限られることに。