工藤会トップら判決公判 主文後回し 4事件関与認定、厳刑へ
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主文後回しということは、死刑判決の可能性が高いと言えます。死刑判決の時は、主文を先に言い渡すと被告の衝撃が大きいために後回しにする、と言われてきました。その真偽当否は別にして、私の知る限り、死刑判決は主文が後回しでした。指定暴力団の現役トップに死刑が求刑されたのは初めてとされ、死刑判決が言い渡されると当然初めてということになります。
工藤会は、一般市民を標的にした凶悪犯罪を繰り返してきました。今回訴追された殺人事件だけでなく、暴力団お断りのステッカーを貼ったスナックの女性の顔をナイフで傷付けるなど「極道の風上にもおけない」と他の暴力団も驚くような犯罪を重ねてきました。全国の警察が北九州に派遣され、警察総体が全力で摘発したことでも知られています。
厳しく断罪されべきです。ただ、法治国家として、法理の通った判決が下されることを期待します。工藤会は、関係先に手投げ弾や自動小銃、対戦者ロケット砲まで備えていた「武装組織」でもあります。今回の裁判は「共謀共同正犯」の立証がポイント。被告の直接的な指示を示す証拠がないとされる中で、事前謀議の有無、間接的な事実から、被告の指示や計画の関与を、どう裏付けたか。まだ判決文を読んでいないので、詳細控えますが、暴力団という特殊な組織の指揮命令系統と犯罪行為の結びつきを、裁判所がどのように判断したか。今後の暴力団捜査にも大きな影響を与える、極めて厳しい判決となりそうです。
全国で唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」が関与したとされる市民襲撃4事件に関して、同会トップで総裁の野村悟被告には死刑、ナンバー2で会長の田上不美夫被告には無期懲役と罰金2000万円が求刑され、同日夕に主文が言い渡される予定とのことです。足立裁判長は主文言い渡しを後に回し、判決理由の朗読から始めました。