知らないと損? 続々とビジネス活用が進む「行動経済学」の光と闇
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社会科学としての分析的アプローチ、例えばバイアスや行動傾向に還元主義的に具体的要因を見出すところまでは至れていないが、行動経済学においては大枠の傾向などは予測・制御できる可能性がある。これは対象を社会から個人に変えると心理学に通じる。しかし、これを踏まえると、行動経済学は社会心理学と同様に感じるが、目的的には異なる。
本来は経済学ベースとなっているにも関わらず、ナッジなど心理学的側面がフォーカスされすぎている印象があり、それゆえかもしれない。
改めて、理解し直し、深め、活用の方向性を明確にしたい。(以下、大竹先生の投稿をご参考)
https://note.com/fohtake/n/ne21a67db1c98記事の後段に触れられている”企業側の高い倫理観”と近いですが、本来行動経済学は個人にとって望ましい方向へ指し示す手法として活用すべきで、企業側の利益最大化を目的として活用すべきではありません。
また、全てにおいて論理的に決める必要はないものの、相手の思惑にはまらないよう自身の理解や判断を冷静に見極めるという意味では、個人においても行動経済学を理解することは大変重要と考えます。
有名な事例としては変化を嫌い現状維持を好む「現状維持バイアス」や、自分だけは大丈夫だと思ってしまう「正常性バイアス」が挙げられます。
なお、日本では環境省の下に日本版ナッジユニットが設置され、「国民一人ひとりに配慮した無理のない行動変容を促進し、ライフスタイルの変革を創出」を目標として掲げられています。
日本版ナッジ・ユニット(BEST)について
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge.html