資源大手BHP、石油部門売却 1.5兆円、脱炭素化視野に
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BHPが石油部門売却。併せて記事にある『BHPはロンドン証券取引所への上場を廃止し、オーストラリア証券取引所に一本化する。』という部分も注目。
会社決算発表スライド:https://bit.ly/3stkAvn
BHPの石油部門については、2021年6月期の業績は売上約40億ドル(連結の約7%)、EBITDA23億ドル(同6%)、EBIT4億ドル(同1.4%)、営業資産約80億ドル(12%)。
BHPの時価総額は約2000億ドル。資源はボラも大きいなかで、今回の売却額は一定高めなのではないかと感じる。
売却するWoodsideは関係性が深く、共同運営・保有をしている油田もあったり、過去にも一部資産を同社に売却している。なお、BHPは2018年にBPに米国資産を1兆円超で売却していて、IR資料見ると現有資産でWoodsideと同様に共同運営・保有している(ほかにいくつかExxonもある、スライド35-37)。
Woodsideは売上約40億ドル、時価総額約150億ドル。BHPの売却する事業規模と比較して見ると、自社事業と同程度の売上・価値規模のものを買収する、ということになる。
併せて、BHPはオーストラリアと英国の両市場に上場する代表的な企業。オーストラリアと英国に上場しているのは違う法人で、だけど連結としては一体で計上するといった構造で、普通の複数国上場と違う(スライド40)。
合理性としてFranking Credit(課税対象となる配当)でのメリットが挙げられている(オーストラリアは二重課税を色々な方法で避ける仕組みが結構充実していたはず)。あとは資源=国益のなかで、ESG関連での規制などとい実務論もありそう。
資源メジャーのRioも追うだろうか?買った会社からしたら、「脱・脱炭素化視野に」
株主の意識が高い会社から、化石燃料事業を手放していますが、トランプの「ババ抜き」のように、誰かしらの下で当面事業は継続して行く必要はありますよね。
最後の最後に残るのが化石燃料事業では困りますが。