コオロギ入りクッキーを3Dプリント 山形大学が開発
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コオロギは家畜と比較して生産時に水や温室効果ガス排出などの環境負荷が少なく、過食部が多くロスも少ないことから、サステナブルなタンパク源と言われています。
無印良品のコオロギせんべいに代表される通り、最近のコオロギ食品は昆虫の外観を見せずに食べやすくされていることが多い印象です。この3Dプリントクッキーは月餅のような外観ですね。
コオロギパウダーは10g〜20gの使用が最適だったとのことですが、コオロギパウダーの約70%がタンパク質と言われているため、このクッキー2〜3個で、魚を含む和朝食1食分くらいのタンパク質がとれるイメージです。3Dプリンターを使った代替食は海外でも開発に成功、既に販売を開始しているメーカーも出てきているので、この技術に期待しています。
3Dプリンターを使った代替食を開発した有名な企業としては、今年2900万ドルを調達した「Redefine Meat」社が挙げられると思います。
これまで挽肉などの製品がメインだった代替肉市場の中で塊肉、いわゆるステーキ肉を3Dプリンターで再現することに成功しています。
同社の製造技術は牛肉の筋肉構造を完全に再現したとののとで、高タンパクでコレステロールを含まず、見た目も調理法も味もほぼ牛肉と同じだそう。
昆虫食においても味が担保された質の高い製品が3Dプリンターにより再現可能になれば、市場での流通加速の一因となるのではないでしょうか。
<参考記事>
Redefine Meat raises $29 million for launch of 3D-printed meat-substitute meals
https://www.timesofisrael.com/redefine-meat-raises-29-million-for-launch-of-3d-printed-meat-substitute-meals/3Dフードプリンターの研究について ITmedia NEWSの記事に取り上げていただきました!
山形大学工学部 機械システム工学科 倉持丘帆さんの研究成果(発表時は学部4年生、現在修士1年生)です。まだまだ途中段階ですが、3Dフードプリンターの社会実装を目指して研究を続けています。
引き続きのご支援ご協力をよろしくお願いいたします!