【栗野宏文】人と世の中を動かす「動機の純粋性」
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「機会損失こそ最大の悪」と言っていたのは、GAPの中興の祖ミッキー・ドレクセラーですが、ファッション業界においては在庫とかセールは当然と思っていました。ただ、「自分たちが心血を注いで仕入れた商品は、お客様に自信を持って定価でお薦めし、完売させ、換金すべきです。それが貫徹出来ないのは体制や構造に課題があるのかもしれません。」というのも確かで、奥の深い課題であることに気づかされました。
『動機は純粋か』
幹部が自他ともに問いかける場面を何度も見てきました。
問いかけもされましたが。我々の動機は純粋か、つまりお客様のためか?と自問する使い方が多かったです。
そしていまは自分にそれを問いかける日々です。
お客様や従業員の価値を損ね企業価値を出す類の話しがでかけるとこの言葉が幹部全員の頭にフラッシュバックのように現れ、我に帰る。重松さんが創業以来、ずっと言い続けている「動機が純粋かどうか」という言葉は本当に大切だと思います。
京セラ、DDIを創業し、JALを再建された稲盛和夫さんが事業を始める際に何度も自分に問いかけている言葉も「動機善なりや、私心なかりしか」ですものね。
それは、自分の心、自己中心的な発想で事を始めても絶対に長続きしない、動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要はない、必ず成功するいう信念から。
昨今、サステナビリティという文脈で企業の存在意義=パーパスが注目されていますが、ユナイテッドアローズという会社は創業当時から一貫してブレずに経営理念を大切にしてこられた会社ですよね。
今でも毎年「理念研修」を全社員参加型で開催されているそうです。ご多分にもれずファッションの世界にもテックが染み出し地殻変動が起きていたことに加えてコロナ禍に入りアパレル業界は全体的に苦境にいますが、UAは必ずこの難局を乗り切ってくれると信じています。