デルタ株「20〜30代」が短期間で重症化する実態
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注目のコメント
釣り気味のタイトルとは異なり、内容は科学的な根拠を重視したバランスの取れた内容となっています。日本国内で数多く見られる科学的評価を度外視した記事とは質が異なると思います。(といってもニューヨークタイムズ誌の翻訳です。)
たしかに、多くの現場の医師の目にはタイトルのように映っていると思います。私の目にもそう映っています。しかし、バイアスの可能性が大きく残されています。印象で語ると間違うので、しっかりとデータを集積し、科学的な評価を行う必要があります。
それまでは、「本当にデルタで若者の重症化が起こりやすいのか?」についてはまだ分からないとしか言いようがありません。理学修士の端くれ(医学・生化学は素人)目線では、若い年代の重症者数が増えたことを根拠にデルタ株の毒性が強まっているという主張はかなり雑というのが率直な感想です。
本文にもある通り、若年層のワクチン接種完了率が低い状況でこれまでより感染力の強いデルタ株が蔓延すれば、たとえ毒性はこれまでと変わらなかったとしても、若年層の重症者数が増えるのは当然の結果になります。
ただし、これは「強毒化の証明ができていない」だけであって、本当に強毒化している可能性も当然残されています。ウイルスの毒性については実社会の観測結果よりも、実験室内での医学・生化的なアプローチによる検証が必要のように思えます。健康な20〜30代と良く表記されますが、何をもって健康なのかが良く分かりません。
事前に人間ドックとか、最低でも健康診断を行っていて、全ての項目で問題ないという事が分かっているのであれば何にも問題ないですが、見に見えない内蔵系の病気を持っている可能性はないのでしょうか。
また、もしくは体脂肪が1桁台のマッチョなどは表記上は健康ですが、免疫はかなり落ちているはずです。また肥満意外に健康な肥満は健康と定義されるのでしょうか。
もう少し「健康」の定義を明確にして欲しいですね。