WHO、追加接種の見合わせ要請 米国は拒絶

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• 林 徹

  （株）商工組合中央金庫 職員

  ・2021年08月05日

  確かに悩ましい。
  
  個々の国家としてはデルタ株等感染力の強い変異種が出てきているから、3回目の接種を進めて、感染を防止したい。
  
  しかしその一方で、ワクチンの絶対量が足りず、アフリカ等の途上国でワクチン接種が進んでいない現状があり、そこで先進国が3回目の接種を進めると、ワクチンの獲得競争に拍車がかかり、ワクチン欠乏が深刻になる可能性がある。
  
  現実問題として、「対岸の火事」とは言い切れない面がある。
  
  自分達の国でワクチン接種が進んでホッとしていても、隣の国で接種が進まず、コロナが大蔓延していたら、そこでさらに感染力が強い変異種が出てくる可能性がある。そうすると、ワクチンと変異種のいたちごっこが始まるだろう。
  
  何とかワクチンの途上国への配分も視野に入れていく必要があるように思う。一番いいのは、ワクチンの供給を増やすことだが。