mRNAによる新型コロナワクチンでアレルギー反応があった場合も、多くの場合2回目の接種が可能かもしれない
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新型ワクチンに対するアレルギー反応を心配される方はすくなからずいらっしゃいます。
そして現状では、1回目の接種で重篤なアレルギー反応があった方には接種を避けるとされています。
一方で、1回目の接種で即時型アレルギー反応があっても、2回目の接種が可能なのではないかという報告がではじめています
▷Allergy . 2021 May 24;10.1111/all.14958. doi: 10.1111/all.14958. PMID: 34028041
そして最近、JAMA Intern Medに、さらに多数の多施設研究結果が報告されていました。
簡単に結果を要約すると、
初回のファイザー社もしくはモデルナ社製のワクチン(mRNAワクチン)に対し即時型アレルギー反応を起こしていても(アナフィラキシー17%を含む)、初回接種でアナフィラキシーを起こした19名を含む159名の患者全員が2回目の投与が可能だったとなっています。
もちろん、現時点では厚生労働省の指針の変更がなければ接種を積極的にはできないかもしれませんが、指針の変更の参考になる情報かもしれません。
今後、デルタ株などの変異株の増加にともない、接種率の向上を考えなければならない以上、このような報告も重要視されることになるのではと思われます。
(2021/8/1追記)
Kenji Aさん、コメントをいただきありがとうございます。
お子さま、回復されたとのこと、嬉しく思います。
ご心配なことであったと拝察いたします。
念のためですが…
最近の研究結果で、mRNAワクチン後の顔面神経麻痺(ベル麻痺含む)発症リスクは、未接種の方々と変わらないという報告があります。
https://pediatric-allergy.com/2021/06/28/facial-nerve-palsy/
一方で、mRNAワクチンに関しては心筋炎のリスク上昇と関連
していることが報告されています。接種後の観察が必要なことに賛同いたします。