[26日 ロイター] - 米たばこ大手フィリップ・モリス・インターナショナルは、今後10年以内に英国で「マールボロ」ブランドの販売を終了する。2030年までに喫煙の廃止を目指す英政府の取り組みに沿った対応という。ヤチェック・オルザック最高経営責任者(CEO)が26日までに、英紙デーリー・メール日曜版のインタビューで語った。

オルザック氏は「英国では遅くとも10年以内に喫煙に関する問題を完全に解決できると考えている」と強調。そのためには政府や規制当局の支援が必要だとの認識を示した。

フィリップ・モリスは2008年に親会社の米アルトリア・グループから分離・独立した後、米国外でマールボロを販売。米国ではアルトリアがマールボロを販売している。

オルザック氏はマールボロについて、他のブランドと共に英国の店頭から「消えていく」と語った。フィリップ・モリスは同氏の下で、たばこ事業からの脱却に向けた経営の多角化を積極的に進めている。