[東京 22日 ロイター] - 23日に開会式を迎える東京五輪では新型コロナウイルスの大流行や、相次ぐ不祥事の発覚が暗い影を落としているが、開催国の日本にとっては史上最多のメダル数を獲得できる可能性のあることが唯一の光明となっている。

東京五輪の開催をめぐっては、パンデミック(世界的大流行)のなかで行われることに日本国民の多数が反対している。また、大会前からスキャンダルが相次ぎ、直近では開会式前日の22日に開閉会式の演出を担当する予定だった小林賢太郎氏が過去にユダヤ人大量虐殺をやゆしていたとして解任される事態が起こるなど、ネガティブなニュースが続いている。

そういった状況のなか、データ会社「グレースノート」によると、日本は今大会で60個のメダルを獲得すると予測されており、これは前回リオデジャネイロ五輪の過去最多41個という数字から約50%増となる。

柔道では24日に早くもメダル獲得者が決定するが、女子48キロ級の風南渡名喜、男子60キロ級の高藤直寿に期待がかかる。

また25日のスケートボード男子ストリートでは、世界ランキング2位の堀米雄斗が金メダル獲得を狙い、その1日後には女子ストリートの西村碧莉がメダルに挑む。

競泳男子個人メドレーの瀬戸大也、柔道の男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩の兄妹も金メダル獲得が期待されている。