トヨタ・パナ電池会社、コスト競争力で中韓勢超え自信-原価低減
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注目のコメント
この記事は英語配信されるんですかね。日本のアナリストの補足がメインですが、PPES社長として言えることしか言ってないようです。以下がすべてでしょう。
(抜粋)
同社としては中長期の生産能力の増強計画は決まっていない。電動化が本格的に進む30年に向けた商品計画が顧客の自動車メーカーから示されていないためだ。
(抜粋おわり)
海外で見られるギガファクトリー建設計画は、EVメーカーの商品計画が、実現性は置いといて発表された上でのあくまで計画。年産これくらい作らないと必要台数に達しないので逆算してます。
あと記事内で電池事業の固定費について触れてましたが、工場等の償却費用ですね。パナソニック本体のネバタ工場含む車載関連事業がやっと今年になって黒字化出来たのは、償却費の負担も関係していたと思います。
つまり数年間は赤字が確実なのが電池セル生産なのです。変動費にあたる原材料費の割合も高いので、償却費が無くなってやっと薄利といったたところ。
こんなことをわざわざ発表する電池メーカーはいないでしょうが、海外勢はパブリシティとして吹かざるを得ないのでしょう。赤字覚悟で。
中韓についてはご想像にお任せします。事業構造は変わらないので、今のギガファクトリー建設競争はチキンレースだと私は認識してます。もし国が支援していくとなると、勝つまで止められなくなるレースになるので、やるなら早く建設してしまうというのは一理あるでしょう。
追記
Davidさんお知らせありがとうございました。私も酸素ボンベのくだりは笑ってはいけなくも笑えました。
また斎藤さんもご指摘しているように、変動費と固定費の定義は分かりづらいですね。今回私は製品原価のことを言っているのかと思ったら、固定費と言及されていたので、これは事業費用を指しているのでは無いかと思いました。でも事業単位で原価って言わないですよね。
パナの例は事業単位です。そしてVW等が変動費割合が高いと言っているのは製品単位と理解してました。製品単位の変動費は幅が有るとは思いますが、最低でも4割、そして量産技術が確立していないVWは8割になるんじゃないかと推測してます。
変動費8割の製品作りますか? クレイジーですね。変動費八割で量産ではコストは減らないとバッテリーや自動車の専門家の皆さんが言っていたけれど、どうやって減らすんだろう
〉22年までに電池の原価を40-50%削減することを見込んでいる。さらに25年までに生産性を22年比で倍にするなど新たな目標を設定して65-70%の原価低減を目指すとしている
トヨタ系ができない大口を言うことはないからかなりの可能性で実現するんだろうけれど
豊田通商が十年前からリチウム鉱山の経営に参画し、トヨタ生産方式の導入するという記事を見たけれど、そういう地道な積み重ねかな
【追記】
ロイター等でVW担当役員が変動費八割と言っていたが、この記事では固定費割合がかなり高いとも書いてますね
鉱山や水酸化リチウムの工場まで遡れば、固定費が高いのかな
〉好田社長によると、電池ビジネスは半導体や液晶以上に固定費が高く、競合他社では規模を確保してコストを下げる取り組みが主流となっているが、同社としては中長期の生産能力の増強計画は決まっていない液晶パネル、半導体、太陽電池などで、日本メーカーが負け続けてきた道。
素材は安泰と思われていたが、昨今は鉄鋼も同じような状況に陥っています。
電機メーカーが製造業からの脱却、システム販売に移行する中、トヨタは地道に原価低減で戦っていくとのこと。
記事にもある通り、日本が製造業のノウハウを継続していくための最後の砦だと思います。